株式投資：良い決算とは？読み解き方のポイントを徹底解説
あなたは、株式投資で「良い決算」の銘柄を見つけることができているでしょうか？
決算は、企業の業績を知る上で重要な情報です。
しかし、決算書は専門用語が多く、初心者には難しく感じるかもしれません。
そこで今回は、株式投資における「良い決算」とは何か、そして決算書を読み解くポイントについて、初心者にも分かりやすく解説します。
具体的な例やポイントも盛り沢山
決算書を理解して、
業績の良い企業を見つける
投資判断の材料にする
将来性のある企業を見極める
ことを学びましょう。
決算とは？
決算とは、企業が一定期間（通常は1年間）の事業活動の結果をまとめたものです。
具体的には、損益計算書、貸借対照表、株主資本等計算書などの書類で構成されています。
決算書は、以下の情報を提供します。
企業の収益性
企業の財務状況
企業の将来性
決算書を読むことで、企業の経営状況を総合的に判断することができます。
良い決算とは？
良い決算とは、以下の条件を満たす決算のことを指します。
売上高と利益が前年比で増加している
営業利益率や純利益率などの利益率が高い
自己資本比率や流動比率などの財務指標が良好
将来の成長が見込める
これらの条件を満たす決算は、企業の経営状況が良好であることを示唆しています。
しかし、すべての企業がすべての条件を満たすわけではありません。
業種や企業規模によって、重視すべきポイントは異なります。
そのため、決算書を総合的に判断することが重要です。
決算書を読み解くポイント
決算書を読み解くには、以下のポイントに注意する必要があります。
1. 各項目の意味を理解する
決算書には、売上高、利益、資産、負債など、様々な項目が記載されています。
それぞれの項目が何を意味しているのかを理解することが重要です。
わからない項目があれば、辞書やインターネットで調べましょう。
2. 前年比を比較する
前年比を見ることで、企業の業績が成長しているのか、停滞しているのか、悪化しているのかを判断することができます。
売上高、利益、各財務指標などを前年比で比較してみましょう。
3. 業界平均と比較する
業界平均と比較することで、その企業が業界の中でどのような位置にいるのかを判断することができます。
売上高、利益率、財務指標などを業界平均と比較してみましょう。
4. 将来の見通しを確認する
決算書には、将来の見通しに関する情報も記載されています。
企業の成長戦略や投資計画などを確認してみましょう。
具体的な例
以下は、具体的な例です。
株式会社A
売上高：前年比10％増
営業利益：前年比15％増
営業利益率：10％
自己資本比率：50％
流動比率：2倍
EPS（1株当り利益）：100円
ガイダンス：来年度の売上高は前年比5％増、営業利益は前年比10％増の予定
株式会社B
売上高：前年比5％減
営業利益：前年比10％減
営業利益率：5％
自己資本比率：40％
流動比率：1.5倍
EPS（1株当り利益）：80円
ガイダンス：来年度の売上高は前年比横ばい、営業利益は前年比5％増の予定
株式会社Aは、売上高と利益が前年比で増加しており、営業利益率や自己資本比率も良好です。
一方、株式会社Bは、売上高と利益が前年比で減少しており、営業利益率や自己資本比率も低くなっています。
さらに、株式会社AはEPSが100円、株式会社BはEPSが80円と、株式会社Aの方が1株当りの利益が高くなっています。
株式会社Aは、来年度の売上高と営業利益の増加を予想している一方、株式会社Bは売上高横ばい、営業利益5％増と、成長性の面でも株式会社Aの方が優れていると言えます。
これらのことから、株式会社Aの方が良い決算であると言えます。
EPSとは？
EPS（Earnings Per Share）は、1株当り利益のことです。
具体的には、1年間の純利益を発行済株式数で割ったものです。
EPSは、企業の収益性を判断する指標の一つです。
EPSが高いほど、企業は1株当り多くの利益を上げていることになります。
EPSを分析する際には、以下の点に注意する必要があります。
- 同業他社のEPSと比較する
- 過去のEPSと比較する
- EPSの推移を見る
同業他社のEPSと比較することで、その企業が業界の中でどのような位置にいるのかを判断することができます。
過去のEPSと比較することで、企業の業績が成長しているのか、停滞しているのか、悪化しているのかを判断することができます。
EPSの推移を見ることで、企業の長期的な成長性を判断することができます。
売上高とは？
売上高は、企業が商品やサービスを販売したことで得た収入のことです。
売上高は、企業の規模を判断する指標の一つです。
売上高が高いほど、企業の規模が大きいと言えます。
売上高を分析する際には、以下の点に注意する必要があります。
- 前年比を比較する
- 業界平均と比較する
- 売上高の構成を見る
前年比を見ることで、企業の業績が成長しているのか、停滞しているのか、悪化しているのかを判断することができます。
業界平均と比較することで、その企業が業界の中でどのような位置にいるのかを判断することができます。
売上高の構成を見ることで、企業の収益源がどこにあるのかを判断することができます。
ガイダンスとは？
ガイダンスは、企業が将来の見通しを公表したものです。
具体的には、来年度の売上高、営業利益、EPSなどを予想したものです。
ガイダンスは、投資家が将来の業績を予想する材料となります。
ガイダンスを分析する際には、以下の点に注意する必要があります。
- 過去のガイダンスと実績を比較する
- 他のアナリストの予想と比較する
- ガイダンス達成可能性を評価する
過去のガイダンスと実績を比較することで、企業がガイダンスを達成できるかどうかを判断することができます。
他のアナリストの予想と比較することで、その企業に対する市場の期待値を把握することができます。
ガイダンス達成可能性を評価するには、企業の業績予想や財務状況などを分析する必要があります。
まとめ
株式投資における「良い決算」とは、売上高と利益が前年比で増加している、利益率が高い、財務指標が良好、将来の成長が見込めるなどの条件を満たす決算のことを指します。
決算書を読み解くには、各項目の意味を理解し、前年比や業界平均と比較し、将来の見通しを確認することが重要です。
さらに、EPS、売上高、ガイダンスなどの指標も分析することで、より詳細な評価を行うことができます。
今回の記事が、株式投資における決算書の読み解き方の参考になれば幸いです。
その他
株式投資における決算書について、もっと詳しく知りたい場合は、以下のサイトも参考にしてください。
- https://www.nomuraholdings.com/jp/investor/summary/financial/
- https://www.smbcnikko.co.jp/company/finance/kessan/index.html
- https://www.daiwa-grp.jp/ir/toolkit/briefs/
投資は自己責任です。
しっかりと勉強し、リスクを理解した上で慎重に行うことが重要です。
この記事が、株式投資への理解を深め、投資に役立てていただければ幸いです。
